LOGIN友人に誘われて入部した演劇研究会で、渡辺浩二は演劇にのめり込む。 演劇を通して成長していく姿を丹念に描いていく青春小説。 「僕は僕が欲しいものなんて知らない 聖北学院大学演劇研究会 入学編」 の続編になります。
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MINAMAHAL KITA (ELIJAH VILLARAMA VALDEZ STORY) "Ang anak ko! Tulungan niyo ang anak ko!" umiiyak na sigaw ni Ethel habang pilit na nire-revived ng isang life guard ang anak niyang si Ezekiel na nangingitim na dulot ng pagkalunod! Kung kailan makikilala niya na ang tunay niyang ama tsaka naman nangyari ang trahedyang ito! Iniwan niya lang saglit ang anak niya dito sa gilid na dagat para bumalik sa trabaho pero pagbalik niya pinagkakaguluhan na siya ng mga tao habang pilit na isinasalba ng life guard sa pamamgitan ng pag CPR "Iligtas niyo ang anak ko! Maawa kayo sa kanya! Iligtas niyo siya!" muling sigaw ni Ethel! Tigmak ang luha sa kanyang mga mata at para na siyang mababaliw sa sobrang sakit at pag-aalala para sa kaisa-isa niyang anak! "Pasensya na Ethel pero wala na talaga eh! Wala na siyang pulso at nangingitim na siya!" walang pakundangan namang sagot ni Jennifer! isa siya sa mga life guard dito sa beach resort at siya din ang unang nakakita sa pagkalunod ng bata! Ni-rescue niya naman ito kaagad pero huli na! Nangingitim na ang bata dulot ng pagkalunod at kahit na ano ang gawin iya tuluyan na din itong nawalan ng pulso Magkakilala silang dalawa ni Ethel dahil pareho silang nagtatrabaho sa naturang beach resort na pag-aari ng mga Villarama at Santillan! "A-ano? Anong sabi mo? Hindi! Hindi totoo iyan! Hindi pa patay ang anak ko!" naghihinagpis na bigkas ni Ethel at mabilis na dinaluhan ang anak niyang wala nang buhay! Kaagad na umalingawngaw sa buong paligid ang kanyang pagtangis! Hindi niya akalain na isa isang iglap mawawala sa kanya ang anak niya! "Hindi totoo ito! Eze, anak! Ezekiel!' palahaw na iyak ni Ethel! Ramdam ng mga taong nakapaligid ang sakit na nararamdaman ng isang Ina na nawalan ng anak! Pero ano pa ba ang pwedeng gawin gayung tuluyan nang nalagutan ng hininga ang kaawa-awang bata! "Ano ang nangyari dito?" nasa matinding pagluluksa na si Ethel nang marinig niya ang isang familiar na boses! Kaagad napaangat ang tingin niya at direktang tumitig sa paparating pa lang na si Elijah na kitang kita ang pagkagulat sa mga mata nito "Ezekiel? A-ano ang nangyari sa anak ko?" galit na sigaw ni Elijah! Umalis lang siya saglit para kumuha ng pera para ibigay kay Ethel dahil iyun ang napagkasunduan nilang dalawa para tuluyang ibigay sa kanya ang kustudiya ng bata pero hindi niya akalain na sa pagbabalik niya ay madatnan niya ang anak nya sa kalunos-lunos na sitwasyon! "Elijah...I am sorry! I am sorry, nalunod siya! Nalunod ang anak natin!" humahagulhol ng bikgas ni Ethel! Hilam ang luha sa mga matang tumitig siya kay Elijah at hindi nakaligtas sa paningin niya ang pagbalasik ng hitsura nito. "No! Hindi totoo iyan! Hindi totoo iyan! Ezekiel!" galit at puno ng paghihinagpis na sigaw ni Elijah. Nanginginig ang mga kamay na akmang hahawakan niya sana ang wala nang buhay na katawan ng anak niya pero hindi niya kaya! Wala sariling bigla siyang napatayo habang nakakuyom ang kanyang mga kamao! Hindi niya kayang makita ito sa hindi kaaya-ayang sitwasyon! Hindi pa nga sila masyadong nakakapag-bonding tapos malalaman niya na wala na ito? Ang saklap! Sobrang sakit! "Ano ang ginawa mo? Bakit mo siya pinabayaan?" hindi na napigilan pa ang bugso ng kanyang damdamin. Mariin niyang hinawakan sa braso ang babaeng minsan niyang minahal at pilit na pinapatayo! "Hindi ko alam kung paano nangyari! Wa-wala akong kasalanan! Hindi ko ginusto na mapahamak ang anak natin Elijah!" umiiyak na sagot ni Ethel! Hindi niya din maiwasan na makaramdam ng takot lalo na at nakikita niya sa mga mata ni Elijah ang galit at paghihinagpis! Alam niyang habang buhay siya nitong kamuhian dahil sa nangyari sa anak nilang dalawa "Hindi mo kasalanan? PInabayan mo ang anak ko na mapahamak tapos sasabihin mo sa akin na wala kang kasalan? Fuck Ethel! Fuck you!" galit na sigaw ni Elijah! Wala na siyang pakialam pa sa mga taong nanonood sa kanila ngayun! Ang importante lang naman sa kanya ngayun ay ang mailabas ang sakit at paghihinagpis na nararamdaman ng puso niya! "Elijah, hindi lang ang nasasaktan sa nangyari sa anak ko! Mas masakit sa akin ito dahil ako ang Ina at ako ang nagpalaki sa kanya!" umiiyak ni bigkas ni Ethel! "Hindi mo siya kayang saktan? Wala kang kwenta...kung hindi dahil sa pagiging ganid at sigurista mo, hinayaan mo na lang sana na isama ko si Ezekiel sa Manila! Hindi sana siya napahamak ngayun!" galit na sigaw ni Elijah at hindi niya napigilan pa ang sarili niya! Malakas niyang itinulak si Ethel na siyang dahilan kaya ito natumba sa buhanginan! Sa mismong tabi ng wala nang buhay na katawan ng anak niya!百六十「ケンさんとコロさんは今何してるんですか?」「俺は老人ホームで介護の仕事してるよ」「わたしはフリーターだよ」 注文したハンバーガーを待つ間、席について会話が続いていた。理恵の質問に二人が答える。ケンは福祉関係の資格を持っている。だから老人ホームで働いていることに驚きはなかった。ちなみにナベも福祉学部心理学科を卒業しているので福祉系の資格を持っている。「理恵ちゃん、俺には聞かないの?」 ガジンの問いにはナベが代わりに質問を返すことにする。気になっていたからだ。「ガジンはフリーター続けてるんじゃないの?」「そうだよ」「いまはなにやってんの?」「卒業してからずっとインターネットのテクニカルサポート……困ったときの対応をしてるよ」「あ、じゃあみんなおおまかには電話応対の仕事なんだな」 そこで注文したハンバーガーが運ばれてきて、全員で食べ始める。「これからなんだけどさ」 食べながらケンが話し出す。旗揚げの話が始まったな、とナベは居住まいを正した。「まずは旗揚げ公演を目指して脚本を決めようと思うんだよね。で、役者はここにいる五人は出たほうがいいと思うんだよ」「え、でもそしたら……」 ガジンが不安を口にする。ナベも全員が役者をすると音響や照明の操作スタッフが足りていないことに気づいていた。「うん、スタッフやってくれる人を探さないといけないよね。お金で雇う選択肢もあるけど、そんなお金はないから知り合いのつてでなんとか見つけられればいいよね」「既成の台本ではダメなんですか?」 ジュースを飲みながら理恵が尋ねる。「旗揚げ公演だからさ、俺らのカラーを出したいなーって思うんだよ。俺も脚本書いてみるし、コロも書くって言ってる。だから最初は、期限決めてプロット書いて、脚本をきめるところからやりたいなーって思うんだよね」「劇団の名前も決めないとですね」 旗揚げをするなら名前が必要だ。ナベは楽しみで会議の
百五十九 演劇研究会の先輩、ケンからのメールだった。『ナベ、ひさしぶり。元気?じつは大学のOBで劇団を旗揚げしようと思ってさ。もし興味あったら旗揚げメンバーになってもらえないかなってことで、誘ってみた。まあちょっと考えてみてよ。よろしく〜』 ケンのメールはそんな内容だった。ナベにとっては渡りに船というか、願ってもない誘いだった。『お久しぶりです、連絡ありがとうございます!ちょうど就職先を退職してフリーターしてて、どこかの劇団に入団しようかなって探してるところでした。ぜひ一緒にやらせてください!』 ナベはケンと一緒ならおもしろい劇団を作れそうだと信頼できたので、すぐにそう返信した。『まじで!?会社辞めたんだ、それは演劇やって大丈夫なの?いやでも嬉しいよ!それじゃあ近いうちに旗揚げ会議やるから、バイトのシフト予定教えてくれる?』 ケンからの返信メールもすぐに届き、ナベは予定を返信した。ナベはこれから何か起こりそうな期待に胸が膨らんだ。 翌々週の土曜日の夜、ナベはケンに呼び出されてハンバーガーショップにやってきた。自転車で店に向かう間、どうしようもなく顔がにやけてくるので真面目な顔を作るのに苦労した。店の前につくと、ケンとコロが立っていたので、あっけなく破顔する。ケンと会うのは三年、コロと会うのは二年ぶりくらいだった。「久しぶり、ナベ!」 ケンは少し痩せたかもしれない。「ナベ〜、元気ー?」 コロは昔と変わらずふわふわと笑っている。「やー、お久しぶりっす!二人とも元気そうですね!」 ナベは二人に挨拶して、心からの笑顔でこんなにテンション高く話すのは久しぶりだな、と思った。自転車を駐輪場に停めて鍵をかけ、店の前に戻る。「えーと、これで全員ですか?」「いや、あと二人来るよ」「あいかわらず、ナベは時間にきっちりしてるね〜」 約束の時間まであと十分ある。ナベはいつも五分から十分前に来るようにしていた。時間はタダではない、という意識があったからだ。「いえいえ、普通ですよ。あと誰が来るんで
百五十八 ナベは就職先の新入社員研修に参加したが、仕事内容が面接時に聞いていた話とは違っていた。総合職と聞いていたのでいろいろな仕事をするのかと思っていたが、実際はトラックに乗ってレストランなどへ食材を届ける配送業のような仕事だった。勤務時間は朝六時から夜の七時すぎまで。出退勤は公共交通機関を使うつもりだったが、出勤時間に間に合わせるには自家用車を使うしかなかったので、父の車を借りることになった。 会社では出勤してからまずその日の配送先へ届ける食材をトラックに積み込む準備をする。配送トラックは六台あり、それぞれのトラックに先輩社員が割り当てられている。ナベはトラックの助手席に乗って先輩社員を手伝いながら仕事を学んでいた。 倉庫は常温・冷蔵・冷凍に分かれており、冷凍庫の気温はマイナス二十度だ。食材は段ボール箱に入っているが、卸先に合わせて段ボールから中身を取り出す。食用油は一缶二十キロ、業務用トマトのホール缶も一箱二十キロあった。先輩社員は油を一度に四缶、トマトの段ボールを三箱運んだりしていたが、ナベは油二缶、トマト二箱が限界だった。 午前八時ころまでに品出しが終わり、朝礼を受ける。それから午前九時ころまでにトラックに食材を詰め込み、午後五時すぎまで配送する。配送しなければならない食材は、配送先に人がいれば直接渡し、いなければ店舗前に食材と伝票を置くか鍵がかかっていなければ店舗内まで運ぶ。走らなければ配り終わらない量を詰め込んでいるので、基本的に階段も含めて走って移動する。会社には六時ころまでに戻り、洗車する。午後七時ころまで倉庫に届いた食材の段ボールを所定の位置にしまい、一日の仕事が終わる。 面接時に週休二日制という説明を受けていたが、働き始めてみると週休一日で、先輩に話を聞いてみると「休んでも仕事が回るなら休んでいい」ということらしく、実質的に週休一日が常態化していた。 毎日体力を使う仕事で夕食を食べ終わると起きていることが出来ない。会社と家を往復するだけの状態だった。勤務中、たまにトラックに乗らず社内に残って食材の受け取りと倉庫整理をする日があった。そんな時に同期入社の同僚と話す機会があり、仕事がきついから辞めようかという話をしていた。それからほどなくして、ナベがいつも
百五十七 ナベが主役を務めた公演は幕を閉じ、日常が始まった。その年の十二月、演劇研究会ではまた公演が行われた。今度はガジンが主役を務め、ナベは脇役と大道具を担当した。大道具の主任はまゆがつとめ、ナベは主役ではなかったのでわりとしっかりめに大道具として働いた。 就職活動をしなければならない時期にはなっていたが、ナベの中の演劇から離れがたい気持ちが勝っていた。部員が少ないのでやってほしいと言われて心が傾いたのが決め手になった。 三月になり卒業式を迎えた。たくさんいた四年生はみんな卒業してしまった。在校生たちで骨折を胴上げして雪の上に投げ飛ばした。骨折は着地を失敗し、骨折の危機を迎えたが運よくそれは回避できた。ブラザーはまた留年し、四度目の四年生になった。来年はもう卒業か中退かどちらかしかない。 ナベは大学四年生になった。演劇研究会の新部長はまゆに決まっていた。新一年生は男子二人、女子二人が入部した。いまの二・三年生は三人ずつだ。四年生たちは就職活動が始まるので戦力としてあまり期待できない。公演を行うにはギリギリの人数なので、もう少し部員が増えた方がいいのだが、入部しなかったものは仕方がない。卒論と就職活動を控えたナベは下級生たちに任せるしかなかった。 ナベの卒論はアンケートに回答してもらい、それを集計して分析し、論文を書くことにした。実験をしてもよかったが、被験者を集めるのが大変で母数が少なくなりがちで統計として分析するのが難しそうだった。アンケートは大学の授業後に講師から時間をもらい、学生に配って回答してもらう。マイクを使って大勢の前で依頼をするのだが、ナベは全く緊張しなかった。演劇を続けていたおかげだろう。 就職活動も始まった。大学の内外で開催されている合同説明会に参加し、就職サイトで手当たり次第、さまざまな企業にエントリーシートを提出する。時代は就職氷河期真っ只中だった。何十社も応募するが内定はもらえていない。 大学四年時点でのナベの授業は卒論とゼミだけだったので、授業のために大学へ行く必要があるのは週二回だった。それ以外は卒論の執筆と就職活動で必要があれば行く程度だ。それも定期のほうが交通費が高くつくのでできるだけ授業の日に合わせて行くようにしている
「あ、けっこう人いた」 入ってきたのは木村恵先輩と石川純子先輩だった。どちらも二年生で、木村先輩はキムさん、石川先輩は純子さんと呼ばれている。二人とも前の公演では制作を担当していた。人が増えてきたのでなんとなく部屋の気温が上がったように感じる。エアコンはついていないので気のせいかもしれない。「キムさん、純子さん、お久しぶりです〜!」「やっほ〜、裕子ちゃん」 裕子ちゃんの挨拶にキムさんが答える。僕とゴウさんも二人に挨拶した。「二人も成績見に来たの?」「そうだけど、その話題ちょっと広げないで」「あ、そういう感じ?」 ゴウさんの質問にキムさんは嫌な顔をする。成績はあまりよくなかった
「やあみんな、おはよう」 やってきたのは二年の吉田剛先輩だ。ゴウさんと呼ばれている。ゴウさんは私服がスーツというちょっと変わった人だ。今日もまたスーツとビジネスバッグを持っている。就職活動をしているわけではない。「おはようございます」「ゴウさ〜ん、久しぶりです〜!っていうか、暑くないですか?ネクタイ締めて」 裕子ちゃんの指摘通り、ゴウさんはきっちりネクタイを締めている。「ん?うん、夏だからジャケットは着てないからね。平気だよ」「ブレないですね」 僕がそう言うとゴウさんは少し遠い目をした。「北海道は暑くないよ」「あれ、ゴウさんってずっと北海道じゃないんですか?」 裕子ちゃん
「おっはよー!」 元気よく現れたのは橋本さんだった。いつものように笑顔で挨拶してくれる。「……おー、久しぶり」 僕もいつものようにおもしろみのない気の利かないことしか口から出てこない。「よかった。一人だったらどうしようと思ってたとこだよ。ナベ、成績どうだった?」 ガタンと椅子を鳴らして橋本さんは座る。洗剤の匂いなのか香水なのかわからないが、花のような香りが鼻をくすぐる。「数学は落としたけど、他は単位取れたよ。えぇと、裕子ちゃんは?」 人を苗字ではなく名前で呼ぶのはまだ慣れない。読んでいた漫画を閉じて机に置く。「私はねー、だいたい単位取れたけど何個かだめだったよ。ナベはすごいね
( )内はあだ名。渡辺浩二(ナベ) 主人公。大学一年生。松本雅人(ガジン) 大学一年生。橋本裕子(裕子) 大学一年生。池田理恵(理恵) 大学一年生。岡田瞳(瞳) 大学一年生。清水智子(みずとも) 大学一年生。中島麻美(麻美) 大学二年生。林由美(由美) 大学二年生。加藤俊輔(シュン) 大学四年生。中村雄介(ブラザー) 大学四年生。山本慎吾(ポリス) 大学四年生。